これって最初で最後のケース?!
ツキノワグマは中国でよく知られていると前述しましたが、ほとんどの人が普通のクマとツキノワグマの違いの見分け方を知らないようです。クマ農園は中国の様々な地域にあって、実はスー一家が経験したように、一般人が子熊と偶然遭遇することはそんなに珍しいことでもないようです。そしてやはりスー一家が間違ったように、ツキノワグマの子供は犬ととてもよく似ているので出会った人はてっきり犬だと思う事が多いようです。本当にこんなことがあるのかと思うかもしれませんが、実際の所、中国では過去にもこういうケースがたくさんあったようです。
スー一家のようなケース
実際、スー一家のようなケースが3年前にもありました。ある農村の人がクマと犬を間違えてペットとして引き取ったのです。2015年、雲南省のある農村で仕事をしていた人が捨て犬を見つけました。この人はこの小さくて可愛い黒い子犬が捨てられているのが可哀そうで、家に連れて帰りました。この犬をスコーピオンと名付け、リトルブラック同様、とても食欲旺盛な子犬に餌をやり続けました。スコーピオンが成長するにつれ、この農民はこの犬が普通ではないことに気づきました。しかし、この農民はスコーピオンが犬でなくクマであると分かってからも、公安局に知らせることなく飼い続けました。悲しいことに農村の他の人が公安局に通報して、スコーピオンは強制的に引き取られたそうです。